Slash Card(スラッシュカード)は、ステーブルコインのUSDCで支払えるVisaカードです。
2026年10月15日に専用の「Slash App」が配信され、アプリから直接申し込めるようになりました。
USDCを円に換えずに、普段の買い物やネットショッピングに使えるのが大きな特徴です。
一方で、決済ごとの手数料や、使えない支払いもあります。
この記事では、Slash Cardの仕組みと手数料、評判、申し込みから支払いまでの流れ、使う前に知っておきたいポイントを順に解説します。
アプリ配信記念キャンペーン実施中

Slash Appの配信開始を記念して、期間限定のキャンペーンが実施されています。
- 物理カードの発行手数料:70 USDC → 35 USDC
- 決済時の為替手数料:1% → 0%
ステーブルコインのUSDCで支払えるVisaカードを、キャンペーン期間中にお得に手に入れましょう。
Slash Card(スラッシュカード)とは?USDCで支払える日本向けVisaカード
Slash Cardは、手持ちのUSDCを支払いに使えるVisaカードです。
ステーブルコイン決済サービス「Slash」が企画・運営し、大手カード会社のオリコ(オリエントコーポレーション)と組んで提供しています。
Slash Cardの基本スペック

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国際ブランド | Visa |
| 発行会社 | 株式会社アイキタス(ブランド提供・運営:Slash Vision/提携先:オリエントコーポレーション) |
| 申し込める人 | 18歳以上で日本に住む個人 |
| カードの種類 | バーチャルカード/物理カード |
| 支払いに使う通貨 | USDC(Solanaネットワーク) |
| 年会費 | 初年度無料、2年目以降20 USDC |
| 月の利用上限 | 3,000 USDC(50万円相当) |
USDCを持っていれば、円に換える手間なくVisa加盟店で支払えるカードと考えるとわかりやすいです。
Slash Cardの特徴・メリット
Slash Cardの強みは、ステーブルコインを日常の支払いへそのまま使える点にあります。
ここでは主な特徴を3つ紹介します。
USDCを円に換えずに日常の支払いへ使える

USDCは、米ドルと価格が連動するように設計されたステーブルコイン(法定通貨に価格が連動する暗号資産の一種)です。
一般的に、USDCを買い物に使うには、取引所で円に換えて銀行口座へ出金する手順が必要です。
Slash Cardなら、カードにチャージしたUSDCがそのまま支払いの原資になります。
国内のお店では円で支払いが行われるため、受け取る側はUSDCを意識する必要がありません。
国内外のVisa加盟店で、店頭でもネットでも使える

Slash CardはVisaブランドのため、国内外のVisa加盟店で使えます。
店頭ではタッチ決済やICカードでの支払いに対応しています。
ネットショッピングでも、Visaに対応したお店なら普段のカードと同じように使えます。
日本の法律に沿って、国内の会社が発行するカード

Slash Cardは、「Slash」ブランドのもと、3つの会社が役割を分けて提供しています。
- Slash Vision:サービスの企画・開発・運営とブランドの提供
- オリコ(オリエントコーポレーション):大手カード会社として、Visaブランドへの対応(BINスポンサー)を担当
- 株式会社アイキタス:東京都新宿区に本社を置く国内の会社として、カードの発行と会員の管理を担当
日本の法律に準拠したステーブルコイン決済カードです。
カードの発行と顧客管理は国内のアイキタスが担い、ウォレットはSlash Visionグループが提供する体制です。
今後はキャッシュバックやレンディングも予定
日本のSlash Appでも、カードをもっと使いたくなる機能の追加が予告されています。
- キャッシュバック:会員ランク制度の最上位「Premium」ランクで、決済額の最大1.5%が還元される予定です
- レンディング:手持ちのUSDCを運用に回して利回りを得られる機能の追加が見込まれ、利用額に応じて会員ランクも上がりやすくなります
Slash Cardの申し込み方法と使い方【5ステップ】
Slash Cardの申し込みから支払いまでは、Slash Appだけで完結します。
ここでは5つの手順に分けて解説します。
手順1|Slash Appをインストールしてアカウントを作る

届いた6桁のコードを入力し、利用規約に同意すればアカウントの作成は完了です。
アカウントを作ると、アプリ内のウォレットも自動で用意されます。
手順2|本人確認をする

アプリの「カード発行を始める」から、本人確認に進みます。
本人確認に使える書類は、マイナンバーカードと運転免許証の2つです。
| 書類 | 必要なもの |
|---|---|
| マイナンバーカード | 署名用電子証明書の暗証番号(スマホでカードを読み取ります) |
| 運転免許証 | 暗証番号1・2と顔の撮影 |
交付後に住所や氏名を変更した運転免許証は使えないため、その場合はマイナンバーカードを選んでください。
提出後に審査があり、結果はメールで届きます。
手順3|カードを申し込む

本人確認を提出したら、物理カードかバーチャルカードかを選びます。
氏名・ローマ字の名義・住所・電話番号・職業・利用目的を入力し、内容を確認します。
「支払いに進む」を選び、発行手数料を支払えば申し込みは完了です。
バーチャルカードはすぐに発行されます。
物理カードは郵送で届き、同封の台紙にあるQRコードから有効化します。
手順4|USDCを入金してカードにチャージする

カードを使うには、USDCをカードにチャージする必要があります。
流れは「アプリ内のウォレットへUSDCを送る→ウォレットからカードへチャージする」の2段階です。
ウォレットからカードへのチャージはすぐに反映され、手数料もかかりません。
EthereumネットワークのUSDCを送った場合は、アプリ内でSolanaネットワークへ移す操作(ブリッジ)をしてからチャージします。
ブリッジにはネットワーク利用料がかかります。
手順5|お店やネットで支払い、アプリで履歴を確認する

チャージが済めば、Visa加盟店で支払いに使えます。
店頭で1万5千円以上を支払うときは、ICカードを差し込んでPINを入力します。
支払った内容や適用された換算レートは、アプリの取引履歴で確認できます。
使わなくなったUSDCは、カード残高からウォレットへ手数料無料で戻せます。
Slash Cardの手数料と利用限度額
Slash Cardには、カードを持つための費用と、決済ごとにかかる手数料があります。
申し込む前に、どのタイミングで何がかかるかを把握しておくと安心です。
発行手数料と年会費

カードを持つための費用は次のとおりです。
| 項目 | バーチャルカード | 物理カード |
|---|---|---|
| 発行手数料 | 20 USDC | 70 USDC |
| 年会費(初年度) | 無料 | 無料 |
| 年会費(2年目以降) | 20 USDC | 20 USDC |
表の金額は通常価格です。物理カードの発行手数料は、期間限定のキャンペーンで割り引かれる場合があります。
実際に支払う金額は、アプリの申し込み画面で確認してください。
発行手数料はUSDCのほか、クレジットカードやApple Pay、Google Payでも支払えます。
決済ごとにかかる手数料

カードで支払うたびに、次の手数料がかかります。
| 手数料 | 料率(通常) |
|---|---|
| Slash事務手数料 | 2.2% |
| Slash為替手数料 | 1% |
すべての決済に事務手数料2.2%がかかる点は、使う前に押さえておきたいポイントです。
たとえば1万円の買い物なら、事務手数料は220円です。
為替手数料は、期間限定のキャンペーンで割り引かれる場合があります。適用される場面とあわせて、公式ヘルプで確認してください。
海外で外貨決済をした場合は、Visaのレートに所定の費用を上乗せしたレートで換算されます。
適用されたレートは、アプリの取引詳細画面で確認できます。
利用限度額とチャージの上限

Slash Cardの利用上限は、1か月あたり3,000 USDC(50万円相当)です。
この上限は1人あたりの金額で、カードを複数枚持っても合算されます。
上限は毎月リセットされます。
カードへチャージできる金額に上限はありません。
Slash Cardを使う前に押さえておきたいポイント
Slash Cardは便利な一方、一般的なクレジットカードとは違う点もあります。
申し込む前に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。
使えない支払いがある

Slash Cardでは、次の支払いや機能に対応していません。
- 公共料金や、サブスクなどの継続課金
- ATMでの現金の引き出し
- Apple PayやGoogle Payへのカード登録
- PayPayへのカードの直接登録
- カード会社が制限している一部の加盟店
サブスクや公共料金の支払い用には使えないため、日常のショッピング向けのカードと考えると使い分けやすくなります。
Apple PayやGoogle Payへの対応状況は今後変わる可能性があるため、最新の情報は公式ヘルプで確認してください。
支払いは立替払いの1回払いで精算される

Slash Cardの支払いは、発行会社のアイキタスが代金を立て替える1回払いです。
利用額は決済が確定してから2営業日後に、カード残高のUSDCで精算されます。
残高をあらかじめ入れておくプリペイドカードとは違い、チャージしたUSDCが支払いの担保になる設計です。
精算が遅れた場合は、規約で定められた遅延損害金がかかります。
資産を管理する仕組みを理解しておく

Slash Appには、USDCを保管するウォレット(Vision Wallet)と、カードにチャージした残高を管理するウォレットの2つがあります。
Vision Walletは、ノンカストディアル型(運営会社に資産を預けない形式)と説明されています。
一方、カード残高のウォレットには、利用代金の担保とするための署名権限が、発行会社のアイキタスと株式会社フォアーにも与えられています。
チャージ済みのUSDCのうち、まだ精算されていない利用額に当たる分はロックされ、動かせません。
カード残高のうち、自由に動かせる金額はアプリで確認しておくと安心です。
入金するネットワークを間違えない

Slash Appのウォレットが受け取れるのは、SolanaネットワークとEthereumネットワークのUSDCです。
取引所や外部ウォレットから送るときは、送金元と送金先のネットワークが一致しているかを必ず確認してください。
対応していないネットワークで送ると、資産を取り戻せなくなるおそれがあります。
初めて送るときは、少額でテスト送金してから本番の金額を送ると安心です。
Slash Cardの評判は?向いている人・向いていない人
Slash Cardは一般公開されたばかりで、日本語の口コミはまだ多くありません。
ここでは、公式情報から読み取れる良い点と気になる点を整理します。
公式情報からわかる良い点と気になる点
| 良い点 | 気になる点 |
|---|---|
| USDCを円に換えずに支払える | すべての決済に事務手数料2.2%がかかる |
| 申し込みから支払いまでアプリ1つで完結 | 公共料金・サブスク・ATMに使えない |
| バーチャルカードはすぐに発行される | 利用額に応じたキャッシュバックは現在なし |
手軽さは大きな魅力ですが、手数料がかかる分、ポイント目当ての使い方には向きません。
向いている人・向いていない人
Slash Cardが向いているのは、次のような人です。
- USDCを保有していて、日常の買い物にも使いたい人
- 取引所で円に換えて出金する手間を省きたい人
- ネットショッピングでもUSDCを使いたい人
一方、次のような人には別の支払い手段のほうが合う可能性があります。
- ポイント還元を重視する人
- 公共料金やサブスクの支払いにまとめたい人
- スマホのタッチ決済(Apple Pay・Google Pay)で払いたい人
Slash Cardに関するよくある質問(FAQ)
Slash Cardはいつから申し込める?
2026年10月15日から、条件を満たせばSlash Appで申し込めます。
以前の事前登録制は終了し、案内を待たずにアプリから直接申し込めるようになりました。
申し込みに審査はある?
本人確認のあとに審査があり、結果はメールで届きます。
申し込めるのは18歳以上で日本に住む個人で、法人名義では申し込めません。
USDCはどこで手に入る?
国内では、SBI VCトレードが電子決済手段としてUSDCを取り扱っています。
SBI VCトレードから送る場合、送金はEthereumネットワークで行う形が一般的です。その場合はアプリ内でSolanaネットワークへブリッジしてからチャージします。
海外の暗号資産取引所で購入して送る方法もあります。
どの方法でも、対応ネットワークは送金前に送金元のサービスで確認してください。
ポイント還元やキャッシュバックはある?
現在、利用額に応じたキャッシュバックはありません。
会員ランク制度の導入が予定されており、上位ランクでは最大1.5%のキャッシュバックが予告されています。
内容は変わる可能性があるため、最新の情報はアプリで確認してください。
レンディング機能はある?
USDCを貸し出して利回りを受け取るレンディング機能は、今後追加される予定です。
予定されている会員ランク制度では、サブスクリプションへの加入やレンディングの利用額に応じて、ランクを決めるポイント(Tier Point)がたまる仕組みが示されています。
開始時期や利回り、条件はまだ公表されていないため、最新の情報はアプリで確認してください。
USDCで支払ったときの税金はどうなる?
USDCで支払うと、取得したときとの円換算額の差が所得になる可能性があります。
扱いは取引の内容によって変わるため、国税庁の案内を確認するか、税理士に相談してください。
まとめ
Slash Cardは、USDCを円に換えずにVisa加盟店で使えるカードです。
Slash App1つで、申し込みから入金、支払い、履歴の確認まで完結します。
一方で、決済ごとに事務手数料2.2%がかかり、サブスクや公共料金には使えません。
手数料と使える場面を理解したうえで、USDCの使い道の1つとして取り入れてみてください。



